五嶋節さんは私と同級生でした。
みどり・龍さんというヴァイオリンに長けた子どもさんの母親として
謙虚にそして誰よりも自分の子どもを愛している母親でした。
子どもたちは自分からみてどう見ても「天才」でも「神童」でもない
普通の子どもたちだと書いてみえます。
ご自分がヴァイオリンの先生をしていたので
子どもたちにヴァイオリンを教えただけ。
子どもたちも環境として自然にヴァイオリンに興味を持ち
ヴァイオリンを触るようになっただけで深い意味はないと書かれています。
五嶋家ではヴァイオリンは子どもたちとのコミニュケーションがとれる手段として
存在しました。
みどり・龍さんへの指導はかなり厳しいものでしたが
それも基礎が大切だ という思いからです。
でも子どもたちに対して大切にしていることは
「子どもへの敬意」を抱くこと。
身体も小さいし、精神的にも安定していない、世の中のこともまだわからない
子どもは、どんなことをするにも大変な苦労をしなければなりません。
ですから子どもがそれほどの苦労をそているのだ という事がわかれば
何か一つでもできるようになった時、子どもに対して愛おしさが込み上げてきます。
よく頑張ったな という気持ちが自然に湧いてきます。
ご褒美を与えたりするとかはありませんが
子どもに対する敬意・尊敬の念だけは失ったことはありません。