映画「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」
1938年 第二次大戦前夜、ナチス・ドイツの脅威が迫るチェコスロバキアで
669人ものユダヤ人の子どもたちの命を救った
一人のイギリス人がいた。
彼の名前はニコラス・ウィントンだ。
それから50年の間、その事実は世界中の誰も知られることがなかった。
そのときに命を救われた子どもの一人で
その後カナダでTVジャーナリストとして成功した
ジョー・シュレンジャーは、自らの経験を振り返り
自分たちを救った英雄の足跡を辿り
ニコラスが指揮した奇跡の救出作戦の全貌を解き明かしていく。
50年後の1988年、ニコラスさんの妻グレタさんが一冊の本を発見します。
それはユダヤ人の子どもたちの写真や名前のリスト、救出作戦に関する資料のスクラップブックでした。
そこで初めて、この話が世に出ることになったのです。
ニコラスさんは
「救出することが出来なかった子どもたちに申し訳ないと思っていた」
という理由で誰にも口外しなかったそうです。
一番印象に残ったのは
助けられた人たちの多くは
世界各国に渡り、様々な分野で活躍をしました。
彼らも子どもを育て、孫たちに囲まれて幸せな生活を送っていたのです。
669人の子どもの家族は
今や約6000人にも及びます。
そして
「人を助けることの素晴らしさ」を身に沁みて知る彼らは
それぞれの暮らす土地で
現在も慈善事業や奉仕活動を行っており
その精神は、子ども 孫までにも伝わっていったのです。
ニコラス・ウィントンは2015年106歳で天寿を全うしました。
同じようにユダヤ人を助けた日本人杉原千畝さんやシンドラーだけではなかったのです。
この映画を観たことで
私の中の チッチャイ思いなどははきれいに払拭されたのです。